旅行者のためのやさしいタイ語

いいゾー
いいゾー
英語が通じる環境は限定的です。
遠路はるばるタイにやってきたのですから、タイ語体験してみませんか。

ぜっタイくん
ぜっタイくん
これも旅の醍醐味だね!

主要観光地のバンコク、プーケット、チェンマイなどでは英語が通じやすいです。
でも、タクシーや屋台、市場ではそうとは限りません。
タイ人以外なら、おそらく見慣れぬ字体のタイ語。

お目にかかったことのない字がそのハードルを上げているのではないでしょうか。
実は、難しそうに見えても、文法は単純で、単語を並べるだけで比較的簡単に意思疎通ができます。

困った点は、日本語にはない「声調」の存在があることです。
中国語(北京語)の声調は4つあるのに対し、タイ語はさらに増え5つになります。
極めるつもりなら、マスターを目指し切磋琢磨すべきですが、旅行という範囲で考え、
最初はそんなことは気にしないで、タイ語を話してみましょう!
簡単なタイ語を覚えれば、移動や買い物も絶対に生き生きしてきます!
ここでは、旅先ですぐに使える簡単なタイ語会話をご紹介します。

まず覚えておきたいタイ語のルールは、丁寧語として語尾につける言葉があること。
男性の場合は「カップ」、女性の場合は「カー」です。これらは丁寧語でもあり、「はい」という意味にもなります。
*それぞれの表現の最後に「」とあるものはこれらをつけてください。

タイ語の挨拶

合掌は基本的に年下から年上へ、あるいは店員からゲスト(客)へ行います。

日本語でも英語でも、朝・昼・晩で挨拶は違います。
しかし、タイ語では朝、昼、晩と一日中「サワッディー」の一言でOKです。
前述したように、女性の場合は最後に「カー」、男性の場合は「カップ」を付けます!

こんにちは/サワッディー(カ)

次に、挨拶の代わりによく耳にするのが「お元気ですか?」です。

お元気ですか?/ サワッディー・マイ(カ)?

私は元気です。/ サバイディー・マイ(カ)
ありがとう。/ コペン(カ)

答えは “はい、元気です “となります。
サバイディー」は「私は元気です」という意味で、最後に 「マイ」をつけて疑問文にしています。
そして、「ありがとう」は「コペン(カ)」です。

また、人にぶつかったとき、人の足を踏んでしまったとき、満員電車から降りたいとき(通してもらう)など、
「ごめんなさい」を言う必要がありますよね。

ごめんなさい(すみません)/コートー (カ)

タイ人に「コートー(ごめんなさい)」と言われたら、

大丈夫です/マイ・ペン・ライ(カ)

と言いましょう。これは「ありがとう」と言われたときにも使えます。
また、タイ語で「さようなら」の訳として「ラコーン」が本によく載っていますが、
実際にはほとんど使われず「サワッディー」が主流です。

これは「こんにちは」と同じ言葉ですね。
「さようなら」が「こんにちわ」と同じ言葉というのは日本人には馴染みがないかもしれませんが、実は一番よく使われます。
また、友人同士であれば、次のように言ってもいいです。

またね/バイバイ(カ)

英語ですね。
上記の2つの言葉の他に、次のようなものがあります。

ごきげんよう(英語で「幸運を祈る」の意味)/チョクディー(カ)
また会いましょう/ポプカン・マイ(カ)

旅の醍醐味のひとつは、屋台や露店、バーなどで現地のタイ人との会話を楽しむことです。
そこで、自己紹介ができるようにしましょう。
タイ語で、自分はどこの国の人か答える練習をします。

タイ語で「○○(国名)人」は「コン+○○」と言います。「コン」は人という意味で、その後に国名を続けます。

例)
日本人:コン・イープン  タイ人:コン・タイ
中国人:コン・ジン    韓国人:コン・ガオリー
アメリカ人:コン・アメリカー
イタリア人:コン・イタリー

そして、英語の「I am」のように、自分の国籍を言う場合は、

男性:僕は日本人です。/ポム・ペン・コン・イープン(カ)
女性:私は日本人です。/ディチャン・ペン・コン・イープン(カ)

男性が「僕は~です」という場合は「ポム・ペン・~・カップ」、
女性が「私は~です」という場合は「ディチャン・ペン・~・カー」と言います。

買い物に役立つタイ語

値段交渉のテクニックとタイ語をマスターすれば、タイでの買い物が何倍も楽しくなります。

定価がある店(デパート、免税店等)での値段交渉は出来ません。
しかし、露店で売られている商品はたいてい値段が定まった価格はないので、店主と値段交渉するというのが一般的です。

流れは、まず「いくら?」と値段を聞き、本当に欲しいと思ったものについては「安くしてもらえませんか?」と聞いてみます。
値段交渉に応じてくれる場合が多いです。
絶対に知っておいて頂きたいのは、始めの段階でこちらの本命の値段を言わないことです。
それを言ってしまうと、お店側はそれより高い価格を基準に交渉してきます。
ですから、ダメ元精神で、思い切った低価格を「笑顔」で告げ、価格のキャッチボールを繰り返し、妥協点を見出すというのが交渉方法です。
これはタイに限らず、他国でも交渉はこのように行われているようです。

絶対にご法度なのは、値段交渉が成立後、気が変わったのか、始めからただのゲームとして考えていたのか、買わないという選択をすることです。
一見、楽しい雰囲気で遊んでいるようでも、相手はビジネスの意識をもってやっています。こちらの提示価格にOKが出たら購入しましょう。
だから、いくら店の人が猛烈に勧めてきても興味がない品について交渉してはいけませんね。

流れを学んだところで、その現場でのタイ語を学びます。

いくらですか?/タオ・ライ(カ)?
安くできますか?/ロッ(ト)・ダイ・マイ(カ)?

値段の聞き方は「タオ・ライ(カ)」でOKです。
「安くできますか?」という語は、「安くする」は「ロッ(ト)」、「できますか?」は「ダイ・マイ?」です。
ダイ・マイ?」に対しての返事は、「できます」の場合は「ダイ」、「できません」の場合は「マイ・ダイ」となります。
ちなみに「値段が高い」は「ペーン」、「値段が安い」は「トゥーク」です。
(でも、後者は口走ったら、買い物が大変なことになりそうです)

タクシーとトゥクトゥクのタイ語

ここで、注意事項を二つ。
タクシーにメーターがなければ乗らないことと、しつこく行先を聞いてくるトゥクトゥクには乗らないことです。
「微笑みの国・タイ」というブランドで思考停止になってしまったら、嫌な思いをするのはあなたですよ。

最近は簡単な英語が話せるドライバーも増えてきましたが、まだまだ少数派です。
タイでタクシーに乗った人から、簡単な英語でも意思疎通ができなくて困ったという話をよく聞きます。
でも、タクシーの乗り方と簡単なタイ語を覚えれば大丈夫!

驚いたことに、タイの運転手は日本のタクシー運転手ほど道に詳しくありません。
行先を告げた後で、よく「それはどこ?知らないなぁ。」とよく言われます。
ガイドブックに載っている店やレストランでも、知らないと思ったほうがいいです。
だから、行きたい場所の近くに有名なホテルやデパート、BTS(軌道交通)や地下鉄の駅などの目印があるかどうか、事前に地図で確認しておきましょう。
そういった場所の近くで降りれば、目的地までなんとかたどり着けます。

もうひとつ重要なのは、どの通りのどのソイ(路地)に行きたいかをあらかじめ知っておくことです。
ソイの場所と番号なら、たいていの運転手は知っているので、行きたい場所の名前よりも、通りの名前とソイの番号を告げればいいです。

タイでは、混雑している通りや知らないエリアへ行くことを断るタクシーが多いです。
タクシーが止まったら、まずこう言います。

○○に行きます。/パイ・○○・(カ)

○○の部分には上記のように場所や通りの名前を入れます。

例)
ホテルに行ってください。/パイ・ローンレーム・(カ)
スクンビット通りのソイ15に行ってください。/パイ・スクンビット ソイ15・(カ)

次に、

行ってもらえますか?/パイ・ダイ・マイ・(カ)?

運転手はOKならこう答えます。

ダイ!

もし行かないなら、

行きません/マイ・パイ
できません/マイ・ダイ

車に乗り込んだら、運転手がちゃんとメーターを押したかどうか確認してください。

メーターを使ってくれますか?)
ゴット・ミーター・マイ・(カ)?
(ゴットとは「押す」という意味なので、直訳は「メーターを押してくれますか」)

 

以上、タイトル通り、やさしいタイ語、つまり、入門レベルのものを取り上げました。

もしも、「もっと言いたい、知りたい」と思った方は、これを機に学習を始めてもいいですね。

ご覧いただきありがとうございます。

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