ちょっと意外なスポット アユタヤ水上マーケット&ホテル
バンコクを訪れる傍ら、アユタヤまで足を延ばす方は少なくないと思います。
しかし、ほとんどの方が、バンコクから日帰りツアーで、遺跡を見てリターンという形式で来るのではないでしょうか。
そこで、今回は、あまり知られていないアユタヤの水上マーケットとアユタヤのホテルについての情報をお届けします。
世界遺産を見たら次はぜひ!アユタヤの水上マーケット
かつてタイは運河を利用した水上交通が盛んで、東洋のベニスと呼ばれていました。
東洋のベニスと呼ばれ、水上マーケットは現在の屋台のようなものでした。
果物や野菜を積んだ船が運河を行き交う光景は、古き良き時代のタイの風景のイメージそのものだったと言えます。
その後、道路が整備され、市場が水上から陸上に移ると、水上市場は全国から姿を消しました。
ところが、近年、タイの文化を守ろうという動きが高まりました。
以前は、ダムヌン・サドゥアック水上マーケットだけが外国人観光客に開放されていたのですが、
バンコク近郊だけでなく、全国各地に新しい水上マーケットがオープンしていきました。
外国人にも広く開放されるようになった水上マーケットですが、その多くは外国人観光客よりもタイ人観光客の方が多く、週末には家族連れで賑わいます。
まさに、リアルなタイを知るのによい機会だと思われます。
今回はそんな水上マーケットの中から、世界遺産の街アユタヤにある2つの水上マーケットをご案内します。
せっかくアユタヤまで来たのなら、遺跡観光の後に水上マーケットを訪れてみるのも一考です。
アヨダヤ水上マーケット
アヨダヤ水上マーケットは、2010年にできたアユタヤの新名所です。
タイの古い街並みや運河を再現した池や水路があるレトロな雰囲気の市場で、旧名「アヨダヤ」にちなんで名づけられました。
池の周りには土産物屋や衣料品店が立ち並び、どれもリーズナブルな現地価格です。
甘いタイコーヒーを出すカフェやタイマッサージ店など、暑さをしのげる場所も多くあります。
水辺とはいえ炎天下を歩き回ると体力を消耗するので、散策の後はこうしたスポットで一休みしましょう。
もちろん、食べ物や飲み物を売るボートが並ぶエリアもあるので、池に浮かぶボートの上でタイの軽食を買うのも水上マーケットの醍醐味です。
このエリア以外にも、ボートで麺類やソムタムなどのタイ料理を買って、ゴザ席で食べることができるエリアもあります。
ボートで買ったタイ料理は、ゴザの上に置かれたティーテーブルのようなテーブルでゆったりと食べるのがおすすめです。
また、水上マーケットを周遊する遊覧船(大人20バーツ、子供15バーツ)もあり、観光客の賑わいを楽しむことができます。
遊覧船以外にも、鯉の餌付けやアユタヤ王朝の芝居など、アトラクションも充実しており、タイ文化を一度に楽しめるテーマパークとなっています。
アユタヤ遺跡のあるエリアから車(またはトゥクトゥク)で約20分。アユタヤ遺跡を観光した後に訪れてみるのもいいですね。
きっとアユタヤの伝統文化と、日本人には懐かしいのどかな風景が楽しめるはずです。
<情報>
■Ayothaya Floating Market(アヨダヤ水上マーケット)
住所:65/12 Moo 7, Pailing
TEL:0-3588-1733
営業時間:9:00~18:00
休み:なし
入場料:200B(外国人料金)
アクセス:アユタヤ市街からトゥクトゥクで10分、100Bくらい
ターカーローン寺院の水上マーケット
この水上マーケットは、アユタヤ中心部から車やトゥクトゥクで15分ほどのところにあるターカーローン寺(タイ語:Wat Tha Ka Loan)というお寺の敷地内にあります。
この寺院はチャオプラヤー川沿いにあり、土曜、日曜、祝日にはそこの川で水上マーケットが開かれています。
地元のタイ人は寺院を訪れながら食事や買い物を楽しみます。
この水上マーケットを訪れる外国人観光客はほとんどいないので、穴場と言えます。
先に紹介したアヨダヤ水上マーケットに比べると規模は小さいですが、観光客向けのマーケットというよりは人々の生活に密着しており、
タイ人の寺院参拝や買い物の様子を見たい人には興味深いスポットです。
寺院の裏口の外に並ぶボートでは、さまざまなスナックやタイ料理が売られています。
観光客はそこで食べ物を買い、川に固定された巨大ないかだの上に置かれたテーブルで食べることができます。
いかだの上には食べ物の他に、くるくる回る箱にお金を入れるゲームのような賽銭箱や、
魚に餌をあげられるエリア、船の上でタイマッサージを受けられるタイマッサージ店などがあり、小さいながらも観光客を楽しませてくれます。
市場は小さくても、観光客が楽しめる場所なんです。
市場の入り口にあるター・カー・ローン寺院は、外国人観光客にはあまり知られていませんが、実は地元ではでは知らない人がいないほどのユニークで有名な寺院です。
寺院内には、子供や童僧の形をした陶器の人形や、デパートにありそうなマネキン人形、アユタヤ県知事の人形などが飾られ、なにか神秘的な雰囲気を醸し出しています。
トイレは裸足で入れるほど清潔で、境内の一部は冷房が効いており、夜まで開いているので仕事帰りでも参拝できます。
寺は夜遅くまで開いているので、仕事帰りに来ることもできます。
ここは、参拝者の立場に立ったサービスが充実しているところで、このようなお寺は他にないと言っても過言ではないので、境内を散歩するだけでも楽しいです。
<DATA>
■Wat Tha Karong (ターカーローン寺)
住所:Ban Pom, Phra Nakhon Si Ayutthaya
休み:なし
営業時間:8:00~16:00
入場料:無料
アユタヤのホテル
一昔前まで、アユタヤの宿泊施設といえば、古いホテルやゲストハウスが一般的でした。
バンコクから車で約1時間半と近いことや、宿泊施設も少ないということがあったため、アユタヤでは宿泊せず、日帰りで夕方バンコクに戻る人がほとんどでした。
しかし、近年、タイにデザインホテルが増えたのと同時に、アユタヤにも同じようなホテルが増え、アユタヤに一泊して遺跡の街散策をのんびり楽しむ観光客も増えています。
タイの伝統的な建築様式のものから、タイらしからぬモダンでヒップな要素を取り入れたものまで、ホテルのデザインもさまざまです。
嬉しいことに、おしゃれな雰囲気があり、お値段も比較的リーズナブルです。
これらのホテルに泊まっていると、まるで映画のセットの中にいるような気分になれます。
ここでは、評判の良いおすすめのホテル3軒をご紹介します。
サラ・アユタヤ・ホテル(Sala Ayutthaya)
上の写真は遺跡ではなく、ホテルの内部です。
この写真から特別な感じを予感させる通り、このホテルは、デザインホテル、ブティックホテルに分類されるべき、大変スタイリッシュなホテルです。
宿泊地域はこんな北欧を思わせる洗練された建物が並んでいます。
この2枚だけでも、特殊さはお分かり頂けると思います。
中に入ってみると、川の景色が望め、ムーディーな時を過ごせるテラスがありました。
ここはThe River Restaurantといい、屋内と屋外のダイニングエリアがあります。
バーでは爽やかなドリンクを楽しめます。
そして、ラウンジもまさに屋根裏部屋で、落ち着いた雰囲気があります。
ホテルはアユタヤ中心部に位置し、チャオサムプラヤー国立博物館から1.2kmのところにあります。
屋外プールと無料 WiFi、薄型テレビ、エアコン、DVDプレーヤーが備わっています。
そして、荷物預かり、ランドリーがあります。
敢えて、多くは語らず、画像をご覧いただきました。
まずは、ウェブでアクセスしてみてください。
見るほど、素晴らしいです。
<DATA>
★Sala Ayutthaya(サラ・アユタヤ)
住所:U-thong Road, Moo 4, Pratu Chai,A. Phra Nakhon Si Ayutthaya
TEL:+66-35-242-588, +66-99-324-6276
LINE @salaayutthaya
E-mail stay@salaayutthaya.com
Web: https://www.salahospitality.com/ayutthaya/
クロダイル・マインドフルネス・ハウス(Krodyle Mindfulness House)
Krodyle Mindfulness Houseは、ワット マハタートから 2.3 km、チャオ サム プラヤー国立博物館から 2.6 km 圏内にあります。
全室に専用バスルーム、エアコンが備わり、一部の客室にはテラスも付いています。
ホテル名からお気づきの方もいると思います。
ここはマインドフルネス(完全に同一ではないが「瞑想」の意)をコンセプトにした施設です。
非常に内部はすっきりしており、まさに瞑想に集中できそうなインテリアです。
そして、実際に、瞑想ルームも完備されています。
タイといえば、仏教国、そこからスピリチュアルを連想するのは自然なことでしょう。
海外にきて自分を見つめなおす環境に身を置いてみるのも意義深い経験です。
<DATA>
★Krodyle Mindfulness House(クロダイル・マインドフルネス・ハウス)
住所:23, 2-5 U Thong Rd, Tambon Ho Rattanachai, Phra Nakhon Si Ayutthaya District
TEL:+66 96 771 7177
Web: https://www.facebook.com/p/Krodyle-Mindfulness-House-100046317740993/