バンコクでのトラブル(渋滞・治安)
バンコクは首都であり魅力的な街ですが、他の大都市同様、問題もあります。
より快適な旅のために、それを事前に知っておきましょう。
始めに、渋滞について、続いて、治安について記していきます。
バンコクの渋滞
バンコクは「世界で最も交通渋滞の多い都市」のトップ5に常にランクインし、渋滞都市といっても過言ではありません。
ここでは、渋滞の原因や時間帯、渋滞時のおすすめの移動方法などを紹介します。
バンコクの渋滞時の移動手段は?
バンコクは「世界で最も混雑している都市」のトップ5に常にランクインしています。
バンコクは渋滞都市といっても過言ではない。今回は渋滞の原因や時間帯、渋滞時におすすめの移動方法などをご紹介します。
渋滞時間帯
他の国と同様、バンコクも通勤時間帯は渋滞します。
場所によっては、朝は7時から9時過ぎ、午後は3時過ぎから渋滞が始まります。
午後3時を過ぎるとタイの私立学校へ子供を迎えに行く車が増え、仕事を終えて帰宅する車が増える午後5時には渋滞が本格化するからです。
バンコクの渋滞が悪名高いもうひとつの理由に、何十分も車がまったく動かないことがあります。
その原因は、日本人には信じられないかもしれませんが、警察官が信号機を手動で操作しているからです。
すべてではなくとも、ほとんどの信号機は渋滞時には手動アナログ式に切り替わります。
渋滞を判断している間、警察官は信号機のポールから出ているケーブルスイッチで青と赤を切り替え、渋滞を緩和しています。
しかし、これは名ばかりで、うまく機能していません。
実際には、一方向に車が流れているのに、もう一方が20分以上も赤のままというのは非効率なことが多いです。
さらに原因を突き詰めると、ここ数年でバンコクで販売される車の台数が急増していることがあるようです。
また、バンコク近郊の住宅地はバス以外の交通インフラが整っていないため、バスや水上バスを使いたくない人は結局車で通勤することになり、これもバンコク市内で車が定員を超えて増えている理由のひとつです。
交通渋滞が特にひどい地域
シーロム通り、サトーン通り、サイアム~チットロムエリア、スクンビット通り。これらのエリアは渋滞時間帯以外でも慢性的に渋滞しています。
渋滞時の移動方法
渋滞を避けるには、車以外の交通機関を利用することです。
とにかく移動中、渋滞中はタクシーに乗ってはいけません。
BTS(スカイトレイン)、地下鉄、水上バスなど、道路以外の交通機関を利用すること、これがバンコク旅行の鉄則であり常識でもあります。
水上バスは、タイ語が話せないと案内がなく利用しづらいかもしれませんが、BTSや地下鉄はガイドブックに路線図や乗り方が載っていることが多く、駅には英語の看板や案内があるので旅行者には使いやすいです。
BTSと地下鉄は、地下鉄スクンビット駅からBTSアソーク駅、地下鉄シーロム駅からBTSサラデーン駅への移動にも利用できます。
いずれもスカイウォークや屋内通路を通るので、雨の日でも濡れる心配がありません。
スワンナプーム国際空港からバンコク市内へのアクセス
バンコクから空港への移動で一番避けたいのは渋滞に巻き込まれることです。
渋滞に巻き込まれて飛行機に乗り遅れないように、タクシーを利用する人の多くは時間に余裕を持ってバンコクを出発するはずです。
2010年8月23日に正式開業した高速鉄道エアポートリンクを利用すれば、渋滞に巻き込まれて飛行機に乗り遅れる心配はありません。
スワンナプーム国際空港駅とマッカサン駅を結ぶマッカサンエクスプレス(90バーツ/約360円)は約15分、スワンナプーム国際空港駅とパヤタイ駅を結ぶパヤタイエクスプレス(90バーツ/約360円)は約17分。
パヤタイ・エクスプレスはスワンナプーム国際空港駅からパヤタイ駅まで約17分(90バーツ/約360円)、各駅から約25分(15~45バーツ/約60~180円)で運行しています。
マッカサン駅は地下鉄ペッチャブリー駅まで徒歩4分、パヤタイ駅はBTSパヤタイ駅に直結しています。
渋滞を気にせず空港へ行くには、このエアポートリンクの利用をお勧めします。
バンコクの治安
近隣諸国に比べて、バンコクは安全な都市といえます。
最低限の危険回避策を講じていれば、深刻なトラブルに巻き込まれることはまずありません。
しかし、観光客を狙った軽犯罪やトラブルが頻発しているのも事実です。
せっかくの旅の楽しみを半減させるようなことに巻き込まれないためにも、旅行前に犯罪のパターンや手口についてしっかり学んでおきましょう。
東南アジア最大の都市バンコクの治安
バンコクは近隣諸国に比べて治安が良いです。
「夜間は暗い狭い道を一人で歩かない」「深夜は一人でタクシーに乗らない」「知らない人に声をかけられてもついていかない」などが、危険を回避するための最低限の注意事項として挙げられます。
しかし、危険を回避するための最低限の注意さえしていれば、大きなトラブルに巻き込まれることはまずありません。
バンコクは世界中から観光客が集まるタイの玄関口であるということも忘れてはなりません。
そうした場所では、残念ながら、軽犯罪やトラブルはつきものです。
それでも、事前にトラブルに巻き込まれない方法を知っていれば、基本的には防ぐことができます。
トラブルに巻き込まれないためにも、渡航前に必ずパターンや手口を覚えておきましょう。
バンコクでのタクシートラブル
数あるトラブルの中でも特に多いのが、メーターを使わないタクシーとのトラブル。
バンコクのタクシー運転手は正直で良心的な人が多いのですが、メーターを使わず、高い運賃を請求する運転手も少なからずいるのも事実です。
乗る前に運転手に行き先を告げ、メーターを使うかどうか聞いてみましょう。
乗車後、運転手がメーターを使わないと言ったら、すぐに降りましょう。
タクシーの中には、土産物屋や仕立屋、売春宿に無理やり連れ込もうとするものもいます。
そのほとんどは普通の店より高い料金を取るので、とにかく行かない方が無難です。
行きたくないことをはっきり伝え、それでもしつこいようならすぐにタクシーを降りましょう。
断っても次から次へと他の店を紹介してくるので、声をかけられたらすぐにタクシーを降りたほうがいいでしょう。
また、スマホの配車アプリ「GRAB」の使用も強くおすすめできます。
ご存じの通り、出発点と到着点を事前入力し、車を呼ぶので、料金は始めから決まっています。
車のランクによって、料金は変わりますが、それも事前に選択できます。
例えば、複数人数でゆったり利用したい場合、大きめの車を選ぶなんてことも可能です。
注意点は、配車ができると、運転手から確認の電話がかかってくることがあり、それに出る必要があることです。
こちらの登録名を見て、外国人と分かれば、英語で話しかけてくる人も少なくありません。
ですから、最低限の受け答えはできるようにしておきましょう。
※大概「あと○分でそこへ着きます。」といった内容です。こちらは「OK. Thank you」ぐらいの答えで十分です。
バンコクの悪質タクシー多発地帯
具体的には、下記の地域、状況での報告が多いです。
①三大寺院周辺(エメラルド寺院、暁の寺、涅槃仏寺院)周辺
②深夜のパッポン、タニヤ周辺
③セントラルワールド
④ホテルの前に停まっているタクシー
⑤ルンピニ・ナイトバザール周辺
⑥深夜のクラブ街RCA(乗車拒否が多い)
⑦外国人観光客の多いスクンビット・ソイ・11
⑧歓楽街のあるスクンビット・ソイ・ナナ
⑨ゲストハウスの並ぶカオサン通り
⑩スワンナプーム国際空港
バンコクの有名観光地の詐欺
この手のトラブルはバンコク以外ではあまりありませんが、三大寺院(エメラルド寺院、暁の寺、涅槃寺)周辺では頻発します。
恰幅のいい愛想のいい人が近づいてきて、「今日は閉まっているよ」と言いながら、観光も兼ねてチャオプラヤー川のボートに乗せてくれると言ってきます。
「タイ人の私と一緒に行けば、特別料金で乗れますよ」とか、
「安くて有名な市場へ連れて行きますから、値段交渉しましょう。安くて有名な市場へ連れて行くから、値段交渉しましょう」と言って、
あらかじめ手配しておいたトゥクトゥクやタクシーに乗り込みます。
こういう輩は間違いなく観光客相手の詐欺師です。
彼らは「安い」と言いますが、実際にはボートやショッピングで法外な値段を請求してきます。「閉店している」と言う人は信用せず、必ず自分で確認しましょう。
睡眠薬強盗
あまり多くはありませんが、睡眠薬強盗は年に数回報告されています。
親しげに近づいてきた見知らぬ男に勧められるがまま飲んでしまうと、その場で貴重品などを奪われてしまいます。
バックパッカーが集まるカオサン通りやショッピングセンター、映画館などで被害が多数報告されています。
中にはあまりに大量に薬を飲まされたため、搬送先の病院で数日間昏睡状態に陥った被害者もいますので深刻な問題です。